TOEIC満点のオピニオン
これは僕の意見ではありませんが、僕に英語指導をしてくれる先生から聞いた話です。先生はTOEIC満点、英検1級、ほとんどネイティブクラスの英語の実力者です。
この英語ブログを書こうと思ったのも、その先生からのアドバイスから始まっています。
その先生は生物学を少しかじったことがあり、科学的な証明は得られていないものの、どうやって人間は言語を獲得したのかを独自の視点から分析しています。
その分析が結構面白く、また英語学習の参考にもなるので、ブログに書くことにしました。
人間は最初は鳴くだけの動物だった
元々、人間は他の動物と一緒で複雑なコミュニケーションではなく、ただ鳴くだけの存在でした。
単純なやり取りで良ければ、これだけでも十分でした。
ただ、人間は脳みその進化に伴い、その鳴き声だけでは十分じゃないことに気づきました。
そこで、鳴き声に複雑なルールを組み込んで、より細かい部分までコミュニケーションができるように発達したのです。
文法の誕生
先生によれば、そのルールが文法なのだそうです。厳密には状況に応じてどのように言葉を使うかという細かいルールも含めて文法と考えています。(例:「おはよう」は夕方には使わない)
これが人間の言語の成り立ちなのです。
複雑な語彙の誕生
さらに、発展した人類は音+文法でも十分なコミュニケーションは難しいと気づきました。
「この犬はかわいい」
を例に出すと、かわいいという気持ちは誰にもありますが、その程度が人それぞれで全く違うわけです。
だから、「少しかわいい」「めっちゃかわいい」「抱きしめたいほどかわいい」「猫よりかわいい」と自分の気持ちをより正確に伝えるために、人類は語彙あるいは表現力を発達させたのです。
つまり、人間は音と文法で厳密に定義された言語を使いながら、自分の気持ちを重ねているのです。
そのため、どの言語も語彙が多くなってしまうし、人それぞれで考えが違うので、無限にあたらしい言葉が生まれるというわけです。
だから、言語を大きく3つに分けるなら、次の変数があるのです。
①音
②文法
③気持ち
音と文法のルールを厳密に守りながら、自分の気持ちを正確に伝えるのが言語なのです。
以上が先生の意見なのですが、大方納得できるんじゃないでしょうか。
英語学習に応用する場合
以上の理論を踏まえて、先生がおすすめする学習を紹介します。
まず音の訓練をする。聞いた瞬間に何を言っているか分かるレベルまで高めるのです。
次に、文法。これも英文を見た瞬間に文法間違いや穴埋め問題が分かるレベルまで高めます。
この2つができるようになったら、語彙を増やす訓練をすればいいそうです。
また、語彙習得の際は、その言葉がどのような気持ちあるいは文脈で使われるのかが分かれば、より良いそうですよ。
ただ、これはTOEICでいうなら950以上の世界の話ですね。
先生によれば、とりあえず音を完璧にするだけでも英語学習は非常に楽になると言っています。
単語の暗記
先生によれば、人間が新しい言葉を覚えるときは、脳みそは必ず次の変数で言葉の定義をするそうです。
①音はどうなっているのか
②文法的にどう使えるのか
③気持ち・文脈ではどう使えるのか
①と②の基礎がおろそかだとやはり習得に遅れが生じるそうです。特に日本語・韓国語の話者が言語的距離がある英語を学ぶときは遅れがちだそうです。
①あるいは②に近い言語は習得が楽らしいです。
具体例
日本語では、英語の「サンキュー」は輸入されていますが、英語とは違った定義が与えられています。
①thの発音は除外しsに変える:thank you→sank you
②「サンキューね」「まじでサンキューだわ」と使えるので英語にはない文法の定義がある
③英語とは明らかに違う気持ち・文脈で使う 例:ビジネスで「サンキューね」は使えない。英語ではもちろん使える。
このように先生は、言語を分析しています。この理論が科学的な証明が得られる日が来るといいですね。
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